現在主流の「心の哲学」の嘘を暴く!! 昆虫の微小脳



 心と存在


「心の哲学」の嘘を暴く!!


 




昆虫の微小脳



私たちは、高度な脳の活動を「心」と言っているようです



そして、我々はそれに関して

人間に敵う動物は、存在しないと認識しています


本当にそうでしょうか?



生物で、ソナー(音響探知機)をもっているのは

クジラとイルカとコウモリだけだといいます



彼らはソナーから超音波を放ち

対象にぶつかって戻ってくるまでの

エコー(反響・こだま)の時間などによって

存在を判断するといいます



コウモリは目が見えないから

自ら発する超音波のはね返りを聞き取って

物にぶつかることなく飛んだり

蛾の存在と位置を確認して補食しているそうです



ちなみに、鳥が左右のつばさを同時にしか動かせないのに対して

左右別々に動かせるので

鳥の1/10の時間で方向を変えることができるらしいです





伝書バトは

一番よく見かけるカワラバト(ドバト)などを飼いならしたもので

ハトの帰巣本能を利用して通信手段として用いられてきたといいます


この伝書バトは、太陽コンパス、磁気コンパスを用いて

数百km(千km以上とも)離れた場所で放されても

かなりの確率で鳩舎に戻ることができるといいます


聴覚や嗅覚をも使い

鳩舎の近くまでくると視覚をもたよりにするそうです



千kmだと、車で東京から札幌、あるいは北九州市あたりまで

直線距離なら、長崎で960kmだというからすさまじい記憶力です



【 太陽コンパスは

体内時計と太陽の位置・高度から自分の現在位置を推定する方法

曇天では入射光から直接には見えない太陽の位置を知る

太陽光偏光コンパスも用いる


磁気コンパスは

体内にある磁性体と、地球の磁気から方位を決定する方法 】





渡り鳥のうち、多くの小鳥やカモの仲間は、夜に渡り行そうです


一方、ハクチョウやツルのような大きな鳥や

タカ のように強い鳥、ツバメのように飛翔力の強い鳥は

昼間渡りを行うそうです



昼間渡りをする鳥は、太陽コンパスと、磁気コンパスを

夜間行うものは、星コンパスと、磁気コンパスを用いて

繁殖地と越冬地の間の長い距離を毎年移動すると言われています




なお、絶えず泳ぎ続けているイルカや

飛んでいる間、眠ることのできないカモメなどの渡り鳥は

右の脳と左の脳を交互に眠らせながら

脳を休ませていることが分かっているそうです





サケも海から生まれた川にちゃんと戻ってきますよね


サケは、母川特有のにおいに記憶していて

においの記憶を頼りに母川に戻るといいます


これは、鼻詰めされたサケが母川に回帰できなくなる

ことなどからあきらかになっています



但し、母川から遠く離れた外洋まで

母川特有のにおい物質が、拡散するとは考えられない


そこで、外洋では、太陽コンパスや磁気コンパス

海流〔ウミガメ類や大型海洋生物では

海流によって自分の現在位置を推定する〕も活用しながら

外洋から母川近くまで回帰している

のではないかと予想されています




コウモリにしろ、鳥にしろ、魚にしろ

人間とは違うスゴイ「脳力」を進化させ

種として生き残ってきたということです






昆虫の≪微小脳≫は

人間の脳を進化の頂点とする脊椎動物の脳とは

全く別の経路で進化したものなんだそうです


背側神経系動物が、哺乳類を進化の頂点とするのに対し

中枢神経系が腹側にある腹側神経系動物(ガストロニューラリア)は

昆虫が、進化の頂点とされています




アメリカに生息するある種のホタルのメスは

別の種のホタルの発光パターンをまね

それに引きつけられてやってくる

オスのホタルを食べてしまうといいます


ホタルが結婚詐欺のようなまねをするのです(笑)



オスの方も、別の種のホタルの発光パターンをまね

それを食べるためにやってくる同種のメスと交尾するそうです



「愛」よりも「食欲」や「性欲」が大事

生物としての本質ということです(笑)



こうしたことからも

昆虫に、心がないわけないですよね





アサギマダラという蝶は「海を渡る蝶」と言われています

南方で羽化したアサギマダラの成虫は

春から夏にかけて

北東や高地へと移動します


夏の間は、東北地方や標高1000m以上の高原地帯にいて


秋なるとそこから紀伊半島や四国を通って

鹿児島県の喜界島〔きかいじま・奄美大島のとなり

秋にたくさんのアサギマダラが飛来する場所として知られる

但し群は2、3日で移動する〕

沖縄・南西諸島・台湾へと移動していくらしいのです


全長2千キロもの距離を旅するそうです



「渡り」とは再び同じ場所に帰ってくるものですが

渡り鳥の「渡り」とは違い

1つの個体が往復するわけではなく

行きと帰りでは世代が異なるとされます




「渡り」をする昆虫として世界的に有名な

オオカバマダラというアサギマダラの仲間は

カナダなどの北アメリカから

最終目的地のメキシコに向かって数千万から

1億ともいわれる群で「渡り」をするそうで

3600kmもの距離を移動するといいます



目的地で越冬し、春先には別の世代が北上してきますが

南下は1世代で行われ

北上は3世代から4世代にかけて行われるらしく


「渡り」には太陽コンパスや磁気コンパスを

利用していると考えられています





ミツバチも、太陽コンパスを利用して

数km離れた巣箱に帰り着くことができるといいます


ハトと同様、直接太陽を見なくても

入射光の偏光電磁ベクトルなるものを検知して

太陽の方角を知ることができるそうです




それからミツバチのすごいのは

8の字ダンス(尻振りダンス)により

蜜のありかを、仲間に知らせることです



尻振りダンスは

蜜のありかが100m以下の場合は

円(時計回りと反時計回りを繰り返す)を描き

それ以上であれば、8の字ダンスをするといいます



8の字ダンスの場合

字のくびれた部分を直進しますが

このときの巣箱の真上と直進する方向との角度が

蜜源と太陽との角度に等しいそうです


 転 写



距離は、採蜜活動中に眼に映る景色の像の流れの積算値で測り

尻を揺する時間で示すといいます


尻を振り、翅を震わせ、音を出して

その音の長さで、花までの距離を伝えるそうです





人間の脳も昆虫の脳も

“生きていく”という同じ目的のために働く

コンピューターであると考えると


コンピューターの処理が速い方が

生存に有利であり、優秀だと言えるので


ある意味、人間の脳より昆虫の脳の方が優れている

とも言えるのかもしれません



人間の脳は、思考を本質とするので

考えたり、悩んだりする余地をもちます


これに対し昆虫の脳は

入ってきた情報を、即座に処理し答えを出せるわけです





アリやハチは、高度な社会生活を営む生物で

しかも、人間が実現しえなかった

共産主義さえ実現させています




人間の脳の場合、おそらく昆虫より

ずっと多くの情報を処理できているとは思いますが


その分「心」がウイルス(迷いや悩みなど)に

蝕まれやすくもあると言えるのではないでしょうか・・・



もしかしたら「心」自体が

脳というコンピューターの機能にとって

ウィルスなのかもしれません




最初の心を考える




Top page


血液型と性格とバーナム効果 (ひとつ戻る)






 自己紹介
運営者情報




 幸福論




 価値論




言葉と
世界




食べて
食べられ
ガラガラ
ポン





 時間論




Suiseki
山水石美術館




 B級哲学
仙境録