現在主流の「心の哲学」の嘘を暴く!! キメラとモザイク



 心と存在


「心の哲学」の嘘を暴く!!


 




参考資料




キメラとモザイク



キメラとは、ライオンの頭、山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ

ギリシア神話の怪物 キマイラ(キメラ) に由来し


同一個体内に異なった

遺伝情報をもつ細胞が混じっている個体をいいます



生物学において、キメラを定義すると

一個体の中に、別々の親に由来する組織がともに存在する生物

となるそうです




動物でキメラを作るには

胚(小さな赤ちゃん)から組

織の一部を取り出し、別の胚に移植する


すると移植した部分はその個体の一部となって

ともに成長していき、キメラ個体ができあがる


ライオンと蛇を合わせたようなキメラはできないが

同種はもとより、ニワトリとウズラといった異種間でも

キメラができる そうです





クローンの本来の意味は「挿(さ)し木」で

ギリシア語の「小枝の集まり」

を意味する言葉からきているそうです


一本の木から出る小枝は

何本あっても遺伝的に同じ情報をもっています


挿し木で増やした植物は

遺伝情報がまったく一緒のクローンなわけです



ここから、同じ遺伝子を持つものを

クローンと呼ぶようになったそうです




但し、遺伝子型が一緒だとしても


肥料を変えたり、違う場所で育てたりすると

表情(形質)は大きく違ってきます


同じ遺伝子型の庭木を

街で育てた場合と、寒さの厳しい山っきわで育てた場合を比べると

表現型にかなり差が生じてきます


山っきわのものは小さくなります

風雪で倒れないように大きくならないのです






植物のキメラには2つあって


1つは「接木キメラ」です

接ぎ木をしたあと、その癒着した面を切りって


そこから生えてきた芽を育てると

接ぎ木キメラが生まれることがあるそうです


細胞の混合物であり

個々の細胞は、一方の親の遺伝子型を持つそうです



接木キメラ   ウィキペディアより






もう1つは

本来、生物学でいうキメラとは異なります

「モザイク」です



生物学では、1つ胚に由来するが

異なる遺伝情報を持つ細胞が

部分的に入り交じるものを「モザイク」と呼び

キメラと区別するそうです



細胞の一部が突然変異した結果

複数の、性質の異なる遺伝子の

細胞群からできた体になった場合だそうです





モザイクは

元々同一の個体であるものにおいて

遺伝的に異なる部分が生まれた場合で


これは、体細胞分裂における失敗や

体細胞における突然変異などによるものだそうです




昆虫の性的モザイクが有名で

二匹(オスとメス)を真ん中で切って

貼り合わせたような奇妙な姿となっています



 昆虫モザイク   転写



 昆虫モザイク(ミヤマクワガタ)  転写




 奇跡の猫   転写


こうした猫も、モザイクなのでしょうか?






植物では「源平咲き」がモザイクにあたります


 梅の源平咲き   転写




1本の木に赤と白の花が咲くことを「源平咲き」といいます

平安時代の源平合戦のとき、源氏が白い旗を

平氏が赤い旗を用いていたことから、このように言うそうです


この「源平咲き」が、モザイクという現象です


梅が有名で、桃、椿、ツツジなどにも見られるそうですが

桜では知られていないようです





盆栽の「さつき」なんかでも

この性質を利用しているようです



盆栽家は、若芽をたくさん挿して、いくらか育ててみて

そのなかでよいものだけを選んで育てるそうです



例えば、さつきに、白い花、赤い花、ピンクの花を咲かせる

いわゆる「三色咲き」という個体があります



三色咲きの個体には、絞り花といって、1つの花に

白と赤とピンクの3色混じるものが出るので

絞り花のついた枝に印をつけておき


花が枯れて、新芽が伸びてくる入梅あたりに

この新芽を土に挿しておくと

三色咲きの個体へと成長する確率が高いそうです



しかし、これも確率が高いというだけで100%でないそうです




もちろん品種によって違うでしょうけど

およその話としてこんな感じ↓になるそうです



白の花の枝の若芽を挿すと

ほぼ100%、白花だけの個体となる



ピンクの花の枝の若芽を挿すと

わりと白花とピンク花が混じって咲く個体も出る



赤い花の枝の若芽を挿すと

だいたいが赤い花だけの個体が出て

100個に1個ぐらい白が混じる個体もでる


絞り花の枝の若芽を挿すと

70%ぐらいの確率で三色咲きの個体になる




 転 写




 転 写  絞り花






ある枝が突然変異をおこす「枝変わり」は

植物においてしょっちゅう起きているそうですが


安定的に形質が維持されるケースは

それほど多くはないそうです


たまたま変異した細胞が

成長点〔茎や根の先端にあって

活発に分裂して新しい組織を作る部分〕

にあって


もともとの性質の細胞と共存できると

園芸品種として扱えるようなるそうです



また、この枝を挿し木すれば

新しい品種となる可能性があるようです



柑橘(ミカン類)産業は

こうした枝変わり品種を多く生み出し

それによって支えられてきたそうです




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